葬儀、葬儀後の流れ


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目 次

お葬式全体の流れ

 (1)危篤

 (2)臨終

 (3)遺体搬送・安置

 (4)打合せ

 (5)納棺

 (6)通夜

 (7)葬儀・告別式

 (8)出棺

 (9)火葬・収骨

 (10)初七日法要

 (11)ご納骨・四十九日

 (12)後飾り

葬儀後の手続き

遺品整理


お葬式全体の流れ

  お葬式は葬儀社への連絡から始まり、四十九日法要までがひと区切りの流れとなります。今回のコラムは、お葬式の流れの各過程の詳細と注意点などをご紹介していきます

(1)危 篤

危篤とは、回復を見込めずいつ息を引き取ってもおかしくない状態のことを言います。家族の誰かが危篤状態になると気が動転してしますが、息がまだあるうちに会ってもらえるよう親族、友人をはじめ、会ってもらいたい方に至急連絡しましょう。連絡する範囲の目安としては、親族にかかわらず本人が最期に会っておきたいと願うであろう方や最後に会ってもらいたい方がいれば、連絡することが最善です。もし危篤になった方が会社に勤めているのであれば、職場にも連絡を入れるようにします。

家族や親族に危篤の情報を連絡していないと後日トラブルになる場合もありますので、連絡するべき家族や親族は事前に連絡先を調べリストにしておくと良いでしょう。

危篤の連絡は電話で行うのが一般的です。急を要する連絡ですので、時間帯は基本的には問いません。

また、大人数が病室を訪れることを避けるため、病院側より連絡先を限定するよう指示が出ることもあります。そうした場合にはその指示に従います。

家族が危篤になった時はどうしても心が動転してしまいますが、最期の顔合わせになるかもしれないので、心残りにならないように対応しましょう。

(2)臨 終

 危篤状態から快復することなく息を引き取ると、臨終となります。病院で臨終を迎えた場合は医師が死亡確認を行います。在宅療養をしていて自宅で臨終を迎えた場合は速やかにかかりつけの病院に連絡し、医師を呼び、死亡の確認を行ってもらいます。かかりつけの病院がない場合は救急車を呼び、病院に搬送して病院で医師に死亡の確認を行ってもらいます。

医師により死亡が確認されると死亡診断書が発行しされます。発行された死亡診断書は役所へ死亡届の提出時に必要となりますので、大切に保管しましょう。

また、健康な方が普通に生活していて突然亡くなったり、自死などによって亡くなった場合には遺体に触れたり、動かしたりはせずにすぐに警察へ連絡します。警察医や監察医による検視が行われ、それと同時に死亡確認が行われます。この場合は、死亡診断書と同じ意味合いを持つ死体検案書が発行されます。死体検案書が発行されたら、家族や親族、友人、お世話になっている菩薩寺へ訃報を知らせます。

(3)遺体搬送・安置

病院では、亡くなってから数時間以内に霊安室からの移動を求められることも少なくありません。搬送は一般的に葬儀社に依頼し、自宅や葬儀社の安置施設などに搬送します。遺体を搬送する際は必ず死亡診断書の携行を求められますので、いつでも出せるようにしておきましょう。

法律で遺体は死後24時間以上が経過してからでなければ火葬できないと定められているため、安置が必要になります。安置場所は故人の体の物理的な状態、葬儀までの日数、宗教上の規定、予算、自宅の環境、葬儀形式などを考慮して葬儀社と相談して決めます。

(4)葬儀の打ち合わせ

遺体を安置したら、葬儀社と葬儀・告別式の打合せを行います。葬儀日時、会場、葬儀プラン、喪主、お勤めをお願いする寺院、祭壇や棺、骨壷などのグレード、参列者の席順、葬儀当日に受付係をお願いする人など葬儀に関わる様々なことについて葬儀社の担当者と打ち合わせし、決めていきます。

日程については、亡くなった翌日の夜に通夜、その次の日に葬儀・告別式という流れが一般的です。しかし、友引の日を避けたり火葬場の混雑状況なども考慮して日程を決めたりするため、必ずしもその限りではありません。

葬儀の内容は葬儀社が葬儀事情に精通していますので、葬儀社のアドバイスも取り入れながら検討するとよいでしょう。悔いのない葬儀になるよう葬儀社の担当者としっかり打合せを行うことが大切です。葬儀の内容やプランが決まったら、葬儀内容や費用が希望通りになっているかなどを見積書で確認するようにしましょう。

 葬儀の日程が決まったら親族、友人、知人、職場・学校などに連絡をして葬儀の案内を行いましょう。連絡する親族はだいたい3親等(故人から見て甥・姪、ひ孫など)までを目安とします。この時の連絡手段としては電話が多いようです。電話が繋がりにくい場合はメールなどでもかまいません。

家族のみで葬儀を行う家族葬の場合は、参列者を招かず家族だけで見送りたい旨を丁重に伝えましょう。また、故人と親しかった友人、知人には故人がお世話になった感謝を伝えましょう。

(5)納 棺

  納棺は、故人の身体を洗い清め(清拭、湯灌[ゆかん])故人の身体を棺に納めることです。死装束を整え、副葬品も一緒に棺に納めます。一般的には葬儀社や納棺専門スタッフの案内に従いながら、故人を家族や親族の手で棺に納めます。

納棺は今まで布団に横たわっていた故人を棺に納めるということで、遺族にとっては大切な方の死を強く実感する場面でもあります。

納棺が行なわれる時間帯やタイミングは、地域や様々な状況によっても異なりますので、葬儀社との打ち合わせ時に確認しておきましょう。納棺の儀式は30分~1時間程度で、自宅または、葬儀社の施設で行われます。

(6)通 夜

  通夜の意味としては、夜を通して故人を弔うことが「通夜」という古くから伝わる意味です。

また、古来より「殯(もがり)」と呼ばれるものがあります。これは、家族が亡くなった後もその家族のために食事を出して生前同様の対応をするといったものですが、通夜はこの習わしが変化したものであるという説もあります。

私共も「通夜ぶるまい」という通夜での食事を薦めますが、これもそういった意味を持つものです。

また、通夜に参列する際の服装は訃報が突然という場合がほとんどですので、平服で大丈夫です。必ず黒服(喪服)でなければならないということはありません。

通夜の開始時間は、17時または18時とされる方が多いですが、昨今のコロナ事情から家族のみで通夜を行う場合は15時、16時から開始される方もいらっしゃいます。

通夜の所要時間は、参列する場合は、概ね1時間から2時間が一般的です。

喪主や遺族の場合は、事前準備や後片付けがあるため、4時間~5時間は必要になると思います。参列者受付開始時間の1時間~2時間前に会場に到着しておくと安心です。

(7)葬儀・告別式

   葬儀、告別式はどちらも故人様を家族友人が最後のお見送りをする場です。「葬送の儀」などと言いますが現世からあの世へと送り出す儀式です。

仏教ではお浄土へ、神道、キリスト教などでは天に召される、天に昇られるということを差します。いずれも前述のように「送り出す」という儀式です。

葬儀の内容は仏教で場合、読経の後、喪主挨拶、お別れ式(お棺の中にお花を入れる儀式)という流れで進みます。

 神道の場合、一般的な葬儀の流れは祓詞奏上~修祓~斎主一拝~献饌~斎主祭詞奏上の後、弔電の朗読や喪主挨拶をし、最後に棺の花入れが行われます。服装はどの宗教も黒服つまり喪服で参列します。

(8)出 棺

出棺は仏教であれば喪主が先頭で位牌を持ち、次に遺影写真を持つ方、骨箱を持つ方と最低3人が前になり、その後をお棺が行きます。お棺は原則として男性が担当するものとされています。最近では私共のような葬儀社のスタッフが棺台を押して進み、男性は棺の周りに手を添えて前に進みます。霊柩車の前まで来たところでお棺を男性参列者に持ち上げていただき霊柩車に入れます。

神道もほぼ同様で先頭は霊璽(れいじ)という位牌にあたるものを持っていただき、その後に仏教と同じく遺影写真、骨箱、お棺という順番で進み、最後に男性参列者がお棺を霊柩車にお納めして出棺いたします。

(9)火葬・収骨

火葬の際に必要なものは、まず火葬許可書が必要になります。火葬許可書は事前に自治体に申請し取得します。

 (葬儀社が代理で申請する場合もあります)

その他に準備するものとしては、骨箸(菜箸より少し小さなサイズ)があります。(葬祭のおおすみの全てのプランには骨箸が含まれています)

また、分骨をする場合は、分骨壺も必要となります。葬儀社へご相談ください。

火葬時間は1時間半から長くて2時間ほどかかります。現在はガスを使用している火葬場がほとんどですので、昔ほど時間がかかることはありません。

(10)初七日法要

初七日は亡くなった日を含めて七日目にお寺様で行うのが一般的です。葬儀式中や火葬が終わってから行う場合もあります。葬儀式中に行う場合は15分くらいを初七日法要の時間に当てられます。

神道では10日単位なので十日祭が仏教の初七日法要にあたります。時間としては平均して30分程度です。

(11)ご納骨・四十九日

納骨は殆どの方が四十九日でされますが、中には百か日、一周忌でされる方もいらっしゃいます。それぞれの考えで良いと思われますが、基本的には区切りの良い日が好ましいとされています。

お寺様を伴ってお墓の前でお経を上げて頂き、納骨するのが一般的です。家族、親族のみで納骨する場合もあります。

納骨する際は埋葬許可書(許可書の題目は「死体埋火葬許可申請書」となっています。それに火葬場の方の捺印署名が入ったもの)をそこの墓地管理者に渡します。

(12)後飾り

後飾り(あとかざり)とは葬儀後、納骨を行う四十九日法要のまで間、自宅で遺骨や位牌を祀る祭壇のことです。

葬祭のおおすみでは後飾りに白木の経机を使用して、三具足(蝋燭立て、花瓶、灰高炉)を置きます。三段の飾りの標準的な置き方としては一番上にお骨箱、2段目に写真、三段目にお位牌を置きます。白木の経机は一番手前に置きます。

葬儀後の手続き

葬儀後の手続きとして重要なことは 年金手帳の返納、健康保険手帳(高齢者手帳)の返納です。この2つが最も重要です。

年金手続きを行わなければ、年金不正受給というような疑いが掛かってしまうようなことにもなりかねませんので、できるだけ早く亡くなられてから1週間以内に各市区町村役場にて手続きを行います。

これらの手続きを済ますと市区町村から葬儀代として5万円が支給されます。

他の手続き等につきましては以前のコラムで紹介しておりますのでご参照ください。

遺品整理

 遺品整理は四十九日過ぎてから行うとよいかと思います。精神的にも落ち着き、遺品整理について親族との話し合いも済んでいる時期だからです。

 私ども、葬祭のおおすみでも遺品整理のお手伝いを行っておりますので、ぜひご相談ください。