仏壇、神棚の配置について


 家を建てる際に仏間や神棚を必ずこの方向にしなければならないということはありません。

実際、設計士にお聞きすると、南側、東側に仏壇や神棚が向くように配置されるとのことでした。これは、仏様がおられるのは、西や北という考え方と同じになります。

 また、仏壇と神棚を置く場合は、別部屋にするように配慮するとのことです。長年の慣習から伝統になっているようですが、きちんとした決まりはないようです。確かに、お客様の家に行くと、仏壇と神棚が並んでおられる、向き合っているというお宅はあまりないと思います。

最近は平屋建てが増えていますが、もし、二階家やマンションのような上に人がいるところにお住いの方は、その仏壇や神棚の天井などに、写真1のように「天」、「雲」、「空」と書いた半紙を天井に貼ることをおすすめします。

仏壇上と天井の隙間が狭くて手が入らないという方は仏壇の上にその半紙を置くと良いでしょう。(写真2)

 私どもで仏壇をお入れした、あるお客様の家ではどうしても階段下にしか仏壇を入れるところがないということでした。その際にも、仏壇上に半紙を貼るよう提案致しました。

  いずれも古くからの慣習になるのですが、日々の暮らしの中でも仏様や神様を敬う心を忘れない、丁寧な暮らしを心掛けたいものですね。

 次回は遺影写真の置き方についてお話しします。

神棚

写真・1

習字で書かれた「天」の文字

写真・2