四十九日のお返しを「満中陰志(まんちゅういんし)」という言い方は全国で通じるのでしょうか、
実は地方によって言い方が違っていて地方によると意味が伝わらない場合があります。
例えば「茶の子」。これは中国、四国、九州の一部の地方で使う満中陰志にあたる言葉です。
お茶を飲む前の茶菓子のことです。「朝飯前」と同じ意味の言葉である「お茶の子さいさい」の語源ともいわれています。
また関東では「七七日忌明志」といってこれは言葉通り「七七日」つまり四十九日の忌明けの志(お返し)という意味で、のしにこれをつけてお返し品を送ります。
もうひとつ「五七日忌明志」というものがあります。これは三月にまたがることを嫌う方があるため、
五×七つまり三十五日で返すという意味で、同じように関東地方で使用されます。
東北に行くと満中陰志も引き出物に付ける「のし」も「志」ひとつというものになります。
北海道では「忌明御礼」という「のし」になります。私共おおすみもこういったお返しを取扱っておりますので、過去に「関東に親戚が多いので」ということで「七七日忌明志」のしでお返し品を送ったこともございます。
【地方による「熨斗(のし)」の違い】
主に中国、関西地方
主に中国、四国地方
主に関東地方
主関東地方
主に東北地方
主に北海道