お位牌の種類は2種類に分かれます。一つは塗り位牌(黒、紫檀調(赤っぽい茶色)茶色系等、唐木(からき)の位牌)ともう一つは繰出し位牌(前回のコラムに過去帳と合わせて紹介)があります。(写真・1、写真・2)
普通見かけられる位牌は戒名を表に書きます。写真・3の様に位牌の文字の最後の「位」という文字は入れられるお寺と入れないお寺様があります。
写真・1【唐木の位牌】
写真・2【印字タイプの繰り出し位牌】
写真・3【戒名の入った位牌(表・裏)】
また、戒名の上に凡字(ぼんじ)という仏教での独特な記号を記されるお寺様もあります。写真・4のように各宗派で変わります。
写真・4【凡字】
また、ご夫婦の方は夫婦(みょうと)位牌(写真・5)という名称で普通の位牌に二人の名前を入れるやり方もあります。亡くなられた方から向かって右にご主人、左に奥様の戒名を入れ、裏には亡くなられた日、俗名、年齢を記します。尚、享年は亡くなられたお歳に1歳もしくは2歳足した年齢になります。お寺様のお考えに基づくので享年はこのお歳になられますとは言えません。
繰出し位牌についてですが、一般的にはお寺様に中に入った白木の板に書いていただくのですが、印字するタイプもあります。また、昔は職人が手彫りで文字を彫っていましたが今は写真・6のように機械を使って印字します。
この位牌を作るタイミングですが作成で2週間はかかりますので四十九日の2週間前には発注を頂けると良いです。
写真・5【夫婦位牌(裏・表)】
写真・6【文字を印字する機械】