今回は、お寺様が使われる道具について説明します。
お寺様とお話しする機会がありましたら、これからご紹介する道具の名前を言ってみると驚かれて、お話も弾むかも知れませんね。
印金とはハンディサイズのリンのことです。宗派によりますが、持ち歩いているお寺様も多いです。自宅におリンがない時はこれを鳴らしてお参りされます。また葬儀の時の会場へ入場される際などでも印金を鳴らしてから入られることもあります。多種多様な場面で使用されます。
印金(いんきん)
軽便(けいべん)とは導師が座る椅子のことで、人数が多い場合などは、曲六(きょくろく)を用意することもあります。導師と脇導師、2人以上でお勤めをされる時に、導師様は曲六、脇導師様は軽便を使用されることが多いです。
左:軽便(けいべん) 右:曲六(きょくろく)
写真のこの2つの太鼓は、主に曹洞宗など禅宗の葬儀の際に使用されます。いわゆる「チンドンシャン」で、導師が3名いらっしゃるときに使用することが多いですが、ご住職お一人でも使用されることもあります。導師が一人で使用するときは、家族の方や世話役の方に一緒に鳴らしてもらうようにお願いされることもあります。葬儀の際、引導の発声や太鼓が突然に鳴って、驚かれる方もいらっしゃいます。
太鼓(たいこ)