過去帳とは?


 先日、火葬が終了し、当家のご自宅にお骨を安置する為、お邪魔した際に「四十九日前には仏壇の過去帳(写真・1)にお寺様がお名前や命日等を記されますので、過去帳をお寺様にお渡しください。」と説明したところ、「過去帳って何ですか?」と尋ねられました。

浄土真宗本願寺派では他の宗派で言う「位牌」(写真・2のような一般に言う字彫りされた塗りの位牌)の代わりに過去帳を位牌の代わりとして使用します。

または、繰り出し位牌(写真・3のような位牌の中に板が何枚か入っていて、その板に墨でお寺様に名前を書いて頂くもの)を位牌として使用されているところもあります。

たまに浄土真宗の方でも塗り位牌に字彫りをされている方もありますが、浄土真宗本願寺派としては最初に説明した過去帳を推奨されています。

過去帳や繰り出し位牌には法名(浄土真宗では戒名を「ほうみょう」と言います。)、

亡くなった日付、年齢(満年齢ではなく1歳もしくは2歳足された行年、もうしくは享年で記載)を記入されます。

日頃から仏壇にあるもの(仏具)について知っていると役にたちます。

写真・1【過去帳】

写真・2【字彫りをした位牌】

写真・3【繰り出し位牌】